2018年08月03日

今度は、岩窟に地獄の裁判官が10人も

 家の前の道を上手に向かって少し歩いていくと、小川の向こう、およそ人も寄せ付けないほどの林の奥まった所に赤い鳥居が立っている。

あんな奥まった険しい岩山の根元にお稲荷さんが…。

 やっとのことで険しい道なき道を登って、小さな社の前に辿り着き、ふと上方を見上げると、ほぼ垂直に切り立った岩壁に何体もの石像が見えた。
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 岩肌にへばり付くように生えている木や下がっている蔓などにつかまりながら、その岩窟の前まで這い上がると、そこにはいかめしい顔の石像が十体。中央には、その十体を従えるように仏さんのような佇まいの周りより大きな石像が一体。

 その真ん中の石像だけは穏やかな顔つきだが、あとの十体はいかめしい顔つきだ(一体は、その顔も崩れて欠けている)。

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 ひっそりとした岩肌に這い上がり、十一体もの石像を前にすると何とも怖い感じがして、この暑さにもかかわらず背筋がゾクゾクしてくる。

 ただ一人その石像たちに向き合うのは、あまりにも心許なく、足場も悪いため早々にその場を離れた。


 なぜあんなに高くひっそりとした岩窟に、こんなにたくさんの石像が据えてあるのかは分からないが、これもこの地域に暮らした先人たちの信仰心の表れなのだろう。



 あとで、この地の史跡に詳しいT氏にその正体を伺うと、「あれは地獄の裁判官だ」と教えて下さった。

 道理でいかめしい顔つきをしているはずだ。きっと、十人で死者が生前に犯した罪の数々を暴きだし、地獄へ送るかどうかの審判を下すのだろう。

 地獄よりはやっぱり極楽がいいと思うのは、自分も含め人の常だ。


 
posted by よっちゃん at 21:37| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする