2018年08月14日

家の庭先で盆踊り

 昨晩、いつもは静かな家の前を、車が何台も連なって下の方へ。

 見ていると、車は少し先の路上で停車して、降りた人たちがぞろぞろとある家へ入って行く。

 何台かの車は、その家の敷地に入り込んで、何やら降ろしている。

 家の中にはこうこうと明かりがつき、たくさんの人が家の中をあっちに行ったりこっちに行ったりしている。

 何が始まるのだろう?



 よく見ると、車のヘッドライトで照らされた暗い庭先には、たいこが置いてある。

 マイクを使って、何やらしゃべっている人もいる。



 しばらくすると、たいこの音が聞こえてきた。

 何日か前まで夜、公民館から聞こえていた盆踊り練習のたいこの拍子と一緒だ。

 ということは、その家で盆踊りが始まるのだろうか?



 俄然興味が涌いて、少しその家に近づいて見ていると、歌やたいこに合わせて踊りが始まった。

 庭先のたいこの周りで、たくさんの人が踊っている。暗くてよく見えないが、老若男女入り混じって踊っているようだ。

DSC00530.JPG

 これまで社寺の境内や町内の広場等で、櫓太鼓の周りを浴衣の人が踊りながらぐるぐるとまわる盆踊りは見たことがあった。

 しかし、個人の家の庭先での盆踊りを見るのは初めてだ。



 そう言えば、この地域では「初盆の家庭には、町内の人みんなが集まってご供養する」と聞いた気がする。

 この家は、昨年どなたかが亡くなられて、今年「初盆」を迎えられたのだ。




 今では、楽しみごととしての意味合いが強い「盆踊り」も、もともとは亡くなられた方を供養するためのものだったらしい。

 豊後高田のこの地は、その初期の目的だった祖先供養のための「盆踊り」が、昔から変わらぬかたちで連綿と続いてきた土地なのだ。

 
 地域の結びつきの強い土地だからこそ、みんなしっかりとその風習を守り継いできたのだろう。

 
 

 少し離れたウチまで、マイクを通して響いてくる歌声とたいこの音は、なかなか止まない。

 きっと亡くなられた方を思いながら、踊り続けているのだろう。
 
 何と、その人々の踊りは夜の9時半頃まで小一時間程も続いてようやく終わった。
 

 
 今朝、起きてみると、その家は何事もなかったかのように、ひっそりとしていた。

 
 
posted by よっちゃん at 12:00| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする