2018年08月27日

ビックリ‼ウリ坊に遭遇~そして救助

 昼の日中、自宅から1kmちょっと下った所にある郵便局に自転車で行った帰り、何とウリ坊(イノシシの子ども)に遭遇した。


 
 郵便局からの帰りはゆるやかな上りになるため、ややあえぎながらペダルをこいでいると、前方に何やら薄茶の動物が見えた。

 大きさはネコ程度だが、丸っこい頭はついてない。

 そのまま自転車が走っている先の歩道上を、一目散に逃げていく。

 かなり近づいところで、その正体が分かった。

 ウリ坊だ!   「ピーッ!」という鳴き声も聞こえる。


 

 と、何を思ったのか、いったんは迫って来る自転車から遠ざかろうとしたウリ坊が逆走して、こちらに近づいてくるではないか。

 「まさか、小さなネコくらいの小さい体で、自転車に体当たりか?」と少しビビりながら、自転車をこぐのを止めて停車した。
 
 
 すると、すごい速さで自転車の下を通り抜け、道路をはさんだ向かいの藪の中へ走りこんで行った。

 あっという間の出来事に、あっけにとられて、ウリ坊の逃げ込んだ藪をしばらく見ていた。
DSC00688.JPG


 まだお乳を飲んでいる位の赤ちゃんイノシシが、どうして一頭だけこんな所にいたんだろう?

 親についていく途中で、藪に逃げ込むのが遅れたかな?

 親は、子だくさん過ぎて、一頭いなくなったのに気付かなかったのだろうか?

 藪の向こうで、親と合流できていればいいのだが…




 すると、何やら自転車を止めている歩道横の排水溝から水の音がする。

 「水のたまった溜枡に、とじこめられた魚でもいるのかな」と、思いながらのぞき込むと、何とそこにもウリ坊が…。



 
 かわいそうに。いっぱいに溜まった溜枡の水の中で、一頭のウリ坊がもがいている。

 さっきのウリ坊の連れに違いない。

 溜枡は、1m以上の深さがある上に、悪いことに水が中途半端に溜まっている。

 もう少し水があれば、溜枡に通じる側溝に前足が十分かかるのに…。

 どうやら、自分だけの力では上がれなさそうだ。



 溜枡には、重い鉄製のすのこがかぶせてあり、ウリ坊がいるのは、その1m以上下の水の中だ。

 「どうしよう?」

 試しに、鉄のすのこを持ち上げようとしてみたが、これは他のすのこより大きいし、すき間には土などがたまっていて、そんじょそこらでは持ち上がりそうもない。

 「はたして自分に助けられるだろうか?」 

 不安な気持ちを抱えつつ、今度はちょっと本腰を入れて、ふんばってみた。

 すると、少し動いた。上がりそうだ。渾身の力を入れて、何とか上まで持ち上げた。

 
 下では、ウリ坊が鼻だけ水から突き出して、見上げている。
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 「これからどうしよう?」

 溜枡の水の所までは、深いから簡単には降りれそうもない。

 降りたとしても、手を差し伸べたところで、ウリ坊に噛まれるかもしれない~。


 
 考えた挙句、近くの藪から、一本の倒れていた太い竹の棒を引っ張り出してきた。

 「これでお尻を押したら、上げれるのではないか?」


 長さは十分。ウリ坊のところまでちょうど届いた。

 しかし、お尻を押そうと竹の棒を溜枡につっこむと、ウリ坊が怖がって水の中を逃げ回る。

 「ピギャー!ピギャー!」と、時折悲鳴もあげている。

 
 
 難しいか?
 
 5~6回程挑戦した結果、何とか隅に追い込んで、お尻をうまく押すことができた。

 必死で側溝に這い上がったウリ坊は、一目散に側溝の反対側へ走って行ってしまった。

 救出成功だ!
 
 

 ほっとして、2頭のウリ坊たちが親元に帰れていることを祈りながら、再び自転車にまたがった。


 
 だがしかし、イノシシもこの地では駆除の対象だ。

 助かった命。しかし、駆除のために狙われる命。

 
 何とも、複雑な気持ちのする夏の事件であった。

 
posted by よっちゃん at 16:36| Comment(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする