2018年10月15日

「真木大堂」の仏像たちは迫力満点

 昨日はいい行楽日和だったので、「田染荘」の収穫祭を覗いたついでに、同じ田染地区にある「真木大堂」を訪ねてみた。

 

 「真木大堂」は、『聖なる霊場・六郷満山』(大分県立歴史博物館編)という本の口絵の最初にあげてあった「大威徳明王立像」があるというので、見るのを楽しみにしていた所だ。

 写真で見る「大威徳明王立像」は、その形相もさることながら、水牛に乗っている所も、何とも勇ましく迫力がありそうだった。
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『聖なる霊場・六郷満山』(大分県立歴史博物館編)より


 
 「真木大堂」とは、もともとは馬城山伝乗寺(まきさんでんじょうじ)というのが、本来のお寺の名称であったようだが、そのお寺自体は約700年前に火災で焼失したらしい。

 その後、下の写真の旧本堂に仏像たちは置かれていたらしいが、今は国東半島では珍しい木造の仁王像を残して、九体の仏像たちは収蔵庫に移されていた。
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 そこで実際に見た「大威徳明王立像」は写真以上で、その大きさといい六面六臂六足に表れた力強さといい、しばらく見入ってしまった。

 木だけを彫って、こんな大きな像を仕上げるには、すごい技と労力が必要であったろう。

 古の匠の技と熱意に感心してしまった。

 パンフレットによると、「大威徳明王」の像としては、大きさが日本一なのだそうだ。




 その右隣の中央には、本尊の「阿弥陀如来座像」が「四天王立像」を従えて安置されていた。

 こちらも像高2メートルを超える座像で、大粒の螺髪を頂いた頭の大きさといい厚みのある体躯といい、こちらも迫力満点である。
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「真木大堂」パンフレットより

 さらに、四方に従えている「四天王像」の顔や邪鬼を踏みつける立ち姿からも、気迫が十分伝わってくる。





 そして、最後に見た一番右側の三尊が、左右に「二童子像」を従えた「不動明王」である。

 こちらも大きさといい、半眼の左目や上下に牙を出した口といい、何とも異形の様相である。

 さらに、背後には激しく燃え盛る迦楼羅炎を背負っているので、こちらも迫力満点である。
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『聖なる霊場・六郷満山』(大分県立歴史博物館編)より

 「大威徳明王」と同様、いかにも悪魔を追い払ってくれそうな威厳と気迫が感じられる。

 こちらも、木彫の不動明王としては、大きさが日本一なのだそうだ。



 収蔵庫の中は、写真撮影NGなのが大変残念であった。

 

 
 しかしながら、保管されているガラス越しに見ただけなのに、いずれの像も想像していた以上に大きくて、九体全部が迫力満点。

 とても人の手で木から彫り出したとは思えないような魂のこもった感じを受けた。

 ひょっとすると、これらを彫った人たちにも、神や仏が宿っていたのではないかと思えるようであった。




 「真木大堂」は、豊後高田市街から県道34号線を南東へ11km程進み、「真中交差点」を右折して1.5km程南進すると、県道をはさんで左に駐車場、右手に収蔵庫が見えてくる。

 収蔵庫の北側には江戸時代に建てられたという旧本堂。

 そのさらに北側には、この付近に散在していた国東塔、宝筐印塔(ほうきょういんとう)、庚申塔(こうしんとう)、五輪塔、板碑、石仏等多くの石造文化財を一堂に集めた「古代公園」がある。

 

 拝観料は300円で、拝観券とパンフレットをいただける。

 

 
posted by よっちゃん at 20:43| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする