自分以外の参加者は、現在「特別支援教育」に携わっている者ばかりで、その取り組みにまつわる話や資料が話題の中心であった。
N氏の学校は、1000人に届かんばかりのマンモス校で、特別支援学級は9クラス。
そこに籍を置く児童が5%近くいるということで、毎日放課後に交流学級との時間割の振り分けミーティングが行われているということだった。
実態に合わせて、学校ごとに方針ややり方が少しずつ違うのは当たり前だが、とても大変そうであった。
M氏は、無理なことを押し付けてくる研修体制に抗いながらも、《仮説実験授業》や〈ものづくり〉等の楽しいことをどんどん積み上げていってるところがいいなと思った。
特に、この5~6年は、担任をはずれていた時間を埋めるかのように、切れ目なく〈たのしい授業〉をしていて、子どもと関われる時間をより充実したものにしたいという情熱がよく伝わって来た。
「100均」で手に入れたという下の「浮沈子」は、タコの形をしており、その上がり下がりする時の、足の動きが何ともユーモラスであった。
H氏は、子どもが気分よく算数に取り組めるようにしたいという思いで、配膳式で「九九カルタ」を行っていったそうで、その取り組みが「少しずつ沁みている」という言葉が大変印象に残った。
また、M氏がリクエストした「お豆腐団子」の作り方を、今回実践を交えて丁寧にレクチャーしてくれ、自分なりに開発した点についての細やかなアドバイスは流石だった。
「グリルパンで蒸すところがミソ」
自分は、この半年間の豊後高田での動きや、これから予定している内容(科学教室や楽しい授業)を具体的に紹介していったが、着実に積み上げていっているみんなの実践に大いなる刺激を受けた。
久しぶりに参加したサークルは、忌憚のない意見や感想がいろいろ聞けて、とても楽しく有意義な時間であった。