ちょうど宇佐の中心街と玖珠町の中間の山あいにそれはある。
国道387号から望む西椎屋地区にある円錐形の山(地元の人が「秋葉様」と呼んでいる)を背にした景観がペルーのマチュピチュに似ていることから「宇佐のマチュピチュ」と呼ぶようになったようだ。
そのため、国道387号線から少し入った高台に「宇佐のマチュピチュ展望所」も作られ、観光で訪れる人も増えているらしい。
気になって、実際に訪れてみると、国道よりさらに一段高い位置にある展望所からの眺めが良く、遠くの山々から山あいの集落までよく見渡せる。
そのひと所、「秋葉様」と呼ばれている山を含めた棚田や集落の景観は、確かによくテレビ等で見るマチュピチュに似ている。
展望所には、本物のマチュピチュと比べられるように、写真のボードまで設置してあった。
他にも集落や山の名前を記した写真のボードの他、町内の観光名所の案内板も設置してあり、分かりやすい。
ただ、展望所にはきれいなトイレがあるだけで、売店や自販機があるわけではないので、そのつもりで訪れた方がいい。
聞くところによると、日本中には他にも「〇〇のマチュピチュ」や「天空の城」等と呼ばれる所がある(兵庫県の竹田城等)らしいが、ここの景観が一番本家本元に似ているということだ。
その西椎屋地区の「西椎屋神社」には県下最大(根回り13m、樹高約40m)の樹齢約1300年の大イチョウがあるそうだが、現在一番の見ごろを迎えているにちがいない。
見渡す山々にも紅葉の兆しが少しずつ現れ始めており、これから迎える紅葉の最盛期はさぞ見事な眺めになるはずだ。
案内板を見ると近くには見所も多く、国道387号線も車で気持ち良く走れる道なので、ドライブがてら秋の行楽で訪れるのもいいだろう。
宇佐別府道路の院内インターチェンジからは、国道387号線を南西に約30分。
玖珠インターチェンジからも、国道387号線を北東に約30分。