この道は、だんだんと山に向かって上っていく山道で、このところの冷え込みで紅葉が進み始めていた。
天気がよかったので、うつりかわり目に飛び込んでくる紅葉を眺めながら気持ちよく車を走らせていると、一番上り切った峠にある「東奥山七福堂」の駐車場にたくさんの車が停まっていた。
いつもは閑かな販売所やその横の食堂も、お休みの日の今日ばかりは「紅葉狩り」の行楽客でいつになく賑わっていた。
峠から見える「七福神」に見立てた奇岩やその周辺に広がる紅葉を写真に収める人。
峠の岩肌から沁み出してくる山水を汲む人。
食堂で休憩がてら飲食している人など。
それぞれがそれぞれの楽しみ方で、景色や山の幸を堪能していた。
山は、これから一気に赤や黄色に色づいていくのだろう。