2020年08月14日

石橋が平行して並ぶ「打上橋」と「打上水路橋」を訪ねてきた

 お盆休みに入ったので、久しぶりに「石橋」探訪。

 今回の探訪先も、多数の石橋が残る宇佐市院内町。


 今回訪ねたのは、「打上橋(うちあがりばし)」と「打上水路橋(うちあがりすいろきょう)」の2つの「アーチ橋」が並行して架かるなんともぜいたくな場所。
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 以前から二つの「アーチ橋」が並んで架かる景色をぜひ見たいと思っていたのだが、今日ついに実現した。





 「打上橋」は、現存する院内の石橋群の中でも最も古く、江戸時代末の文久3年(1863年)に架けられたものだそう。



 急な勾配に気をつけながら「打上水路橋」まで降り、見上げた「打上橋」は、アーチのせり上がりがけっこうきつくて、間近で見ると迫力満点!
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 割と小さめの「輪石(わいし)」で、よくもまああれほどのきつい勾配が支えらえているものだと感心してしまう。



 しかしながら、古い橋なので、やはり石の傷み具合もそこかしこに目立つ(要石近辺にはコンクリートで補修されたような痕も)。
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 それでも、今なお生活道路として実用に耐えている(昭和46年の大々的な改修を経て)のは、当時の技術の高さが伺えるというものである。





 並んで架かる「打上水路橋」は、そのずっと後の昭和初期の架設らしいが、架けた石工や架設年などの詳細については不明のようである。
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 水路橋を見るのは初めてだが、地形上とても必要とされたと見え、院内町には10基ほどの水路橋が残っているらしい。



 これらの橋の展望所に設置された案内板からも、相当な苦労をしても水を得ようとした当時の人々の思いが伝わってくるようだった。
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 今は水こそ流れていなかったが、その水路橋の上に降り立つと、水を流すためにまっすぐに整えられた水路や穿たれた岩盤からも、当時の人々の強い思いがとても伝わってきた。
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 昔の人は、こんな深い谷側の上に、ほぼ人力で何ともすごいことを成し遂げたものだ!
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 積み上げられた石の一つ一つに、重みが感じられる。


 この「石橋探訪」は、そんな昔の人たちの思いや願いに触れる旅でもあるなあと、あらためて思い直した次第。




 さて、この場所は、国道387号の院内町「円座」信号機から県道664号を西に入り、すぐ右手の高並川に架かっている橋。

 国道からすぐだし、案内板が方向を示してくれていたので、すぐに分かった。
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 ただ、夏真っ盛りの訪問は、枝葉に遮られることも多く、横側(または下側)から「打上水路橋」のアーチを確認できなかったことが心残りであった。

 川面近くまで降りられる場所をずい分探したが、今回は川に降りる術を見つけることができなかったので、またいつか機会を見つけて来たいと思っている。


ラベル:石橋
posted by よっちゃん at 17:44| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする