この海岸は、「日本の夕陽百選」にも選ばれている程の景勝地だ。
広々とした海を眺めながら、胸いっぱいに空気を吸い込む。
太陽が体を温めてくれるので、海風もさほど冷たさを感じない。
潮が引き始めたので、干潟に降りて、気持ちよく海岸をぶらぶら。
いつものクセで、漂着物などに目を向けると、キラリと光るものが…。
拾い上げてみると、案の定シーグラス(海岸で波に揉まれたガラス片)だ。
真玉海岸は遠浅の潟なので、シーグラスなど打ち上がらないだろうとの思い込みは見事にはずれ、しゃがんで探すとそこかしこにガラス片が見つかる。
短時間で、大小のシーグラスを思いのほかたくさん拾うことができた。
中には、レアな赤や青色も混じっている。
趣味の飾り物作り等に活用できるので、うれしい拾い物だ。

本ブログ「2018.8.28」掲載記事より
そうこうしているうちに、潮がかなり引き、日も傾いてきた。
海岸そばに建つカフェ前の干潮と日没時刻を見ると、夕陽が干潟の縞模様に映えて見える時期にあたっている。
三が日から、夕陽の絶景に出会える良い条件が続いているようなので、日没を待つことにした。
次第に日が傾き、だんだん気温が下がってくる中、夕焼けを眺め続けていると、西の空が美しい夕景を呈し始めた。
すると、今日が美しい夕景に出会える日だと知っている人たちがぞくぞくと集まり始めた。
カップルはもとより、大きなカメラを構えるカメラマンや、観光客にドライブがてらの人も交ざって、日没時には約50名を超える程が夕焼けを楽しんでいた。
日没と干潮が重なるタイミングを狙う必要があるため、自分もこの夕景に出会ったのは、移住以来初めてである。
ただ、陽が落ちる寸前に山際の雲に光が若干遮られたため、最高の夕焼けとまではいかなかったが、それでも赤い光が干潟の水に映える様はとても綺麗だった。
途中、岩にカワセミが停まっている珍しい光景にも出くわした。
今回、自然との様々な出会いがあった真玉海岸。
次の真玉海岸の美しい夕景に出会えるのは、一月中旬らしい。
時間が合えば、またぜひ訪ねてみたい海岸だ。