2018年08月17日

ドラマ『透明なゆりかご』の原作者、沖田✕華さんのコミックは学ぶことがたくさん

 豊後高田に全く関係ないが、今日は夜10時からNHK総合でドラマ「透明なゆりかご」が放送される日だ。

 この番組は、沖田✕華という原作者のコミック「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」をドラマ化したものだ。
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 原作コミックは現在7巻まで発売されているようだが、人気の高まりを受けてついにドラマ化に至ったようだ。


 ドラマの内容は、感性豊かな少女が看護師見習いの期間、「命」や「性」といったものと間近に向き合った実体験をもとに描かれたものだ。

 
 
 実は、この原作者の沖田さんには発達障害があり、『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』、『ガキのためいき』、『ニトロちゃん:みんなと違う、発達障害の私』など、他のコミックに小さいころからの様子が赤裸々に描かれている。
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 それらの作品は、障害への無理解によるいじめや教師からの体罰など、どの話題も切実で、障害に苦しむ当人の怒りや悲しさがよく感じられるものばかりだ。

 人間だれしも多少は性格や行動パターンにデコボコがあって、それが個性となっているのだが、ここまでデコボコさが著しいと、学校でも社会でもさぞ生きにくかったろう思える。

 沖田さんはさらに、「こういう時は自分はこうしている」とか、「こういう時は周りにはこうして欲しい」ということを、コミック中やコラムにかいてくれている。

 専門書ではないこんな読みやすいコミックを通して、こういう立場の人の「生きづらさ」や、その〈「生きづらさ」への対応の仕方〉を、多少なりとも具体的な事例と共に知っておくことは有用だと思う。

 それは、こういう個性に接した場合に、無闇にイライラを募らせたり、性急に支持に従わせようと奮闘したりしなくてもよくなるような気がするからだ。

 そうしたら、本人もその人を取り巻く周りも、きっと毎日の生活がグッと楽になってくるはずだ。


 
 テレビドラマの中でも、そういった彼女の特性が現されている部分もあるが、それは彼女特有の感じ方や表現の仕方も含めて、彼女自身のステキさやこの作品のスバラシサを際立たせる働きをしているように感じる。
 
 
 ドラマ化以前から、この作者の作品には教えられることが多くあったが、ドラマ化されていっそうこの作者やこのコミックの内容に光があたることで、いっそう多くの人の理解が進むのではないかと思う。


 このドラマもそうだが、なかなか見えない部分に光を当ててくれているこれらのコミックは、医療や教育の現場にいる人だけでなく、多くの人にも学ぶことが多いのではないだろうか?



沖田さんがコミック中にあげている「障害」の実際(一部)
 ・「言葉通りに受け取ってしまう」ので、妥協できない。

 ・「予定変更パニック」があり、少しでも自分が決めた予定が狂うと、死にたくなる。

 ・相手の顔を覚えるのが苦手なので、顔で好きにならないし、ひと目ボレもない。

 ・話しかけてくる声が、絵にすると風船のようにフワフワしていて、その声を集めてまとめるのに時間がかかり、相手の話を聞くのに苦労する。

 ・ふたつ以上のことを覚えられない。言われたことをすぐ忘れてしまう。

 ・学習障害で計算障害もあるので、値段はしっかり覚えていても計算ができない。

 ・ルーティンが好きなので、常に「予想できること」の中で生活している。

・聴覚過敏で子どもの声が苦手なこともあり、まったく予想がつかない行動をとる子どもが超苦手。 

 ・見たものや頭に浮かんだことをポンポン発言してしまうので、どんどん話が脱線していってしまう。

 ・感覚過敏症(体の先端は鈍感なのに、一定の場所がすごく過敏らしい)なので、年中ノーブラ・ノーパン。肌に合わないものを選ぶより、寒さを選んでいる。

 ・体調が悪くなればなるほど、視覚は蛍光やブルーライトの光、聴覚は生活音、触覚は  シャワーや雨の感触がダメになる。シャワーを浴びると、水が針のように体にささる感覚がするほどだ。

 ・「怒られた時」や「けんかした時」に場面緘黙になるので、「わがまま」「意地を張ってわざと話さない」と誤解されてしまいがち。

 ・動きが鈍くなったり、フリーズしてまったく動かなくなってしまう「緘動」という  症状が出てしまうこともある。そういう時はあきらめて、じーっと何時間も固まっている。

 ・「直接言葉や文章で意思表示をしてくれないと理解できない」ため、どんなにロコツにさけられても、嫌われていることがわからない。

ラベル:本・コミック
posted by よっちゃん at 12:12| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
記事に幅が出てきましたね~。

こういう記事もありですね。

これを読んで,実際に読んでみたいなという人のために,本を買うためのリンクをいれれば,立派なマネタイズですね。
Posted by アール at 2018年08月17日 18:16
「マネタイズ」新しい言葉ですね。リンクの貼り方も研究しなければなりませんね。その前に、そうしてもツイッターと連携できないので、そこをクリアーしなくては…
Posted by よっちゃん at 2018年08月17日 21:44
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