そこで、「花とアートの岬」で名高い「長崎鼻リゾートキャンプ場」で現在開催されている「ひまわりフェスタ」(8月18日~9月2日)に行ってみることにした。
長崎鼻は、海に突き出した半島で、豊後高田市街地から国道213号線にそって30分程北上した「香々地」という地区にある。
自分も豊後高田に来て、初めて足を踏み入れる地域だ。
海岸沿いを車で走っていく途中、海の青さが日に輝いて、とてもきれいだ。
豊後高田市が、ロマンチックなスポットの点在する20kmに及ぶこの路線を「恋叶(こいかな)ロード」と名付けて、宣伝しているのも十分分かる景色である。
ちなみに8月15日(水)のブログで紹介した夕陽が美しい「真玉海岸」も、この「恋叶ロード」沿いにある。
長崎鼻に着くと、広大な花公園全体に植えられた140万本ものヒマワリが迎えてくれた。
展望デッキに上ると、ヒマワリの黄色が海の青さに映えて、とてもきれいだ。
一様に南に向いて咲いている大小のヒマワリは壮観だったが、日照り続きのためか、花がみんなうつむき加減だったのが、ちょっぴり惜しかった。
しかし、日曜日だったため多くの来場者があり、それぞれヒマワリの中に立って写真を撮ったり、ヒマワリ迷路を楽しんだりしていた。
花公園から、北へ遊歩道がのびていたので、木々の間を少しだけ散策してみることにした。
昼近くだったので、日差しが強くて暑かったが、海から吹いてくる風が心地良かった。
海はとても穏やかで、海流のためか、沖の方はブルーやエメラルドグリーンがまだらに交じり合った深い青色を呈していた。
遊歩道には、あまり人が来ないので、聞こえてくるのは岬の下方の岩肌に打ち寄せる波の音と、木々の合間に響くセミの声だけだ。
あまりの絶景に、言葉もなくベンチに座って、しばらく海風に吹かれていた。
お昼になったので、日陰のベンチで持参したサンドイッチを食べることにした。
開放的なところで食べるサンドイッチは、何の変哲もないサンドイッチでもいっそうおいしく感じる。
時折、瀬渡しの船だろうか、白い波をひいて目の前を通り過ぎる。
その度に、白い水鳥が舞い上がったり降りたりしている。
何とものどかな光景だ。
たくさんの人で賑わう派手なヒマワリ畑もいいが、こんな海を見下ろす落ち着いた風景もいいものだ。
日常を忘れさせてくれる光景は、いい気分転換になる。
フェスタ開催は、9月2日(日)まで。
会場には、ヒマワリ以外にもアート作品が据え付けてあったり、恋人たちのために二人で鳴らす鐘が吊り下げてあったり、さらには会場のすぐ下は海水浴場だったりして、楽しみ方はさらに広がる。
長崎鼻は、わざわざでも足を運ぶ価値ありだ!