2020年11月18日

「究極のアーチ石橋」と「なんちゃって石橋」に遭遇

  秋もどんどん深まってきて、あちらこちらで紅葉狩りもたけなわ。

 出かけたついでに、「究極のアーチ石橋」と「なんちゃってアーチ石橋」を見て来た。





 「究極のアーチ橋」は、豊後高田市の上真玉にある「身灌神社」内のもの。
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 非常に小さく、自分がこれまで見たアーチ橋の中では最小だ。
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 しかも、ホントは一枚の岩を渡しても渡れるくらいの所に、わざわざアーチ型の石橋。

 2つの石を互いにもたれかけさせる形でアーチを組んだだけという、こちらも初めてお目にかかる構造だ。
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 この石橋は、もともとここにあったのかどうか非常に怪しいが、一応水を流す水路の上に架けられてはいる。


 しかし、だれにとっても、これを渡る必要性が感じられない。

 渡って行った先には、何もないのだ。





 ここからは想像だが、きっとこの神社はずっと以前、大水で荒れてしまったのだろう。

 前の境内はちゃんと庭づくりがしてあり、その庭園の散策道の途中にかけてあったものではないだろうか?

 それが、その後荒れた後の神社の片隅に、再び組み直されて置かれた。

 それで、こんな変な場所に変な形で存在する理由ではないか?




 真偽の程は分からないが、小ささと言い、造りと言い、その簡便さにおいて「究極のアーチ橋」だ。
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 この橋の見物に先立って、夷谷にある豊後高田の六郷温泉の一つ「夷谷温泉」の脇で見つけたアーチ橋。
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 以前来た時には気づかなかったが、温泉のすぐ横の水車小屋に向かう小道にかけられている。
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 現在「アーチ橋」探しがマイ・ブームの自分としては「やった~!」だ。



 そのアーチ橋を見た瞬間から、小ぶりながらも美しいフォルムで、水車小屋との組み合わせも実にいい雰囲気。
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 しかし、何となく違和感がある。



 先の橋同様、架けられている場所もさることながら、アーチ橋にとって極めて重要な橋の中央の「要石」がない。
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 また、橋の付け根の土台はしっかりと組まれているようだが、橋を渡ってみると、橋げたの石が透いていて下が見える。
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 変だなと思ったので、温泉の方を見つけ、話を聞いてみた。

 すると、この石橋は、少し前にこの温泉が整備された折、付属の公園として作られたものとのこと。

 
 つまり、古くから人々が生活に使ってきたものでもなければ、重機もない時代に苦労して架けられたものでもない。

 主に観光や保養が目的で来る人たちのために作られた公園の感じをよくするためのおまけの「なんちゃってアーチ橋」だった。

 ※その後、この橋を紹介している本(『二豊路の磨崖佛と石橋』)やネットの情報(takashi-cafe2021)により、この橋は明治期に別の場所に架けられていた「貴船橋」が1999年にこの場所に移設されたものと判明。もとの橋は、昔の人が生活のために架けた手作りの橋であった。



 
 一日のうちで、ちょっと変わったアーチ橋を二つ見たが、あれもこれも含めて、国東半島はやはり奥が深い。

 まだまだこの先、面白いものに出会えそうな予感がするぞ。


ラベル:石橋
posted by よっちゃん at 20:12| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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