2020年05月21日

無動寺で「コロナ退散」を祈願

 豊後高田市黒土にある「無動寺」を訪れてみた。
IMG_9096.JPG

 長引く「コロナ」退散を願うためである。


 後ろの国が名勝に指定している「耶馬」と称される大きな岩山の崖の下に、それは建っていた。
IMG_9117.JPG

 六郷満山の中でも有名なお寺で割と近くなのに、その前をよく通るのに、境内へはまだ踏み込んだことのなかった古刹だ。

 


 境内に入っていくと、まず掃き清められた前庭に、白砂によるきれいな「砂紋」が描かれているのが目についた。

 その奥には、見事な彫刻が施された釣り鐘を収める鐘楼がある。
IMG_9095.JPG

 正面のガラス戸をを開いて本堂に入っていくと、実に大きくて立派な仏像が並んでいた。
IMG_9108.JPG

 本尊は、正面に安置されている「不動明王」だ。




 その両脇には、これまた立派な「大日如来」や「薬師如来」さんが、並べて置かれていた。

 さらにその横や後ろの「十二神将」や「菩薩」さん等すべてを合わせると、何と16体もの木造の仏像が安置されているという。

 そして、その中の大半が県や市の有形文化財に指定されている。
IMG_9092.JPG


 いずれも平安時代・鎌倉時代に作られた古い仏さんたちで、「厄除け」や「国家安泰」にご利益があるというので、しっかりと拝ませてもらった。





 仏像以外にも興味深かったのは、堂内横のケースに保管されている「鬼会」に使う面だろうか、かなり古い木彫の面が3つ。
IMG_9098.JPG IMG_9101.JPG

 見開いた眼や口がなかなかの迫力だ。



 また、天井を見上げて驚いた。

 なかなか他では見ないような極彩色の曼荼羅模様。
IMG_9104.JPG

 鬼や飛天を象ってあるのだろうか?
IMG_9107.JPG

 奇抜な構図は、何ともなまめかしくさえ見える。
IMG_9109.JPG

 
 

 それからお堂を出て、境内の右手にある急な階段を上がっていくと、神仏習合の地では普通な「身灌(みそそぎ)神社」が併置されていた。
IMG_9115.JPG IMG_9114.JPG

 その後ろは、もはや切り立った岩山の崖だった。

 
 もちろん、ここでも念入りに拝ませてもらった。



 
 小一時間もいただろうか?
 
 その間、寺も神社も静寂に包まれ、だれとも会わなかった。

 ただ、鳥の声と木立が風にそよぐ音だけが聞こえるだけだった。



 寺の裏手には、割と有名らしい「十六羅漢」たちが置かれた石仏公園となっているので、「六郷満山文化」に触れたければ、ぜひとも訪れたい名刹だ。



 

 場所は、豊後高田市街地から国道213号線を北上し、「スーパーバリュー真玉」の先を県道654号線へと右折し、山手へ8kmほど入ったところ。






posted by よっちゃん at 22:55| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

シャクナゲが見頃の長安寺へ出向いた

 今日は、「花の寺」と呼ばれている「長安寺」へ出向いた。

 不急ではないものの、全くの不要ではないため、現在見頃を迎えているシャクナゲの見頃をはずさないように出かけたわけだ。


 それでも不特定の他人に近づくのはさけたいので、人が混まない午前中早くに出かけた。


 
 シャクナゲの季節だけ、拝観料が200円なので、上り口直前の受付で支払い入山する。

 まだ、全部が咲いているわけではなかったが、深紅の花、ピンクの花、真っ白の花ありで、一斉に咲き誇っている様は見事だった。
DSC08930.JPG DSC08927.JPG  DSC08928.JPG

 また、初めて見る色や形の花もあって、重なり合って咲く様はとてもきれいだ。
DSC08925.JPG DSC08931.JPG


 受付でもらった地図を見ながら山道を上っていったが、花の園の最上部まで来たところで、シャクナゲのトンネルをくぐって細い脇道を下りて戻って来た。
DSC08935.JPG DSC08936.JPG

 
 
 

 その後、神仏習合の象徴「太郎天像」を拝ませてもらった。

 姿形といい、「太郎」という名前といい、神像とも仏像とも言いいがたい国東ならではの像なのだという。

 

 もともとは長安寺境内の六所神社に祀られていたらしいが、今は長安寺本堂横の収蔵庫に銅板法華経等と一緒に収められている。

 受付の方に300円を払って、収蔵庫の鍵を開けてもらうと、正面に2童子を伴った太郎天像はあった。
DSC08947.JPG


 絵本『くにさきの鬼』で見た通り、「ヒミコさま~!」とでも言いそうな角髪(みずら)を結い、まさに少年のような面持ちである。
DSC08953.JPG

 すっくと立ったお姿はとても凛々しく、お顔は穏やかな表情をしておられた。

 これが、あの厳めしい表情で有名な不動明王の化身だというのだから驚きだ。



 900年ほど前に作られた木造で、国指定の重要文化財となっている。

 写真に撮りたかったところだが、例にもれずこちらも撮影NG。




 その横にある本堂は、とても立派でご本尊は「千手観音」様。
DSC08943.JPG

 その本堂から見下ろす景色は、何とも絶景!
DSC08942.JPG





 花を見ている時にはだれとも会わなかったが、帰る頃には車が7~8台に増えていた。

 それでも、こういう時期なので、普段の10分の1位の人出だと、和尚さんは言われていた。


 
 あまり神頼み・仏頼みをしない自分も、今日ばかりはコロナの早い終息を願って帰って来た。




posted by よっちゃん at 20:40| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月22日

ウチの近くにもあった美しいアーチ橋

 このところのマイ・ブームの「石橋巡り」。

 調べてみると、自分のうちからかなり近い所にも石橋があることが分かり、早速訪ねた。

 場所は、豊後高田市の臼野地区だ。



 そこを目指して山越えの近道を選んだら、離合が無理なだけでなく、脱輪の不安もある細い道をくねくねと進むこととなった。

 途中、道に落ちている木の枝を何本も踏み折り、シカにも遭遇しながら、ようやく辿り着いた谷あいの集落に、それはあった。
DSC08769.JPG



 在りかを確かめずにあてずっぽうで訪ねたため、見つけるのに多少時間がかかったが、辿り着いてホッ!。

 最初は、こんな路地の奥にあるのか?と訝しがりながら歩を進めたが、普通の生活道路の下に、それとは分からない一見普通の橋のようにアーチ橋が架かっていた。
DSC08784.JPG

 上からは石組みがよく分からないため、川岸に降りられる所を探してみた。

 川岸に沿って下っていくと、今にも壊れそうな鉄の梯子が無造作に掛けられている所を見つけた。
DSC08781.JPG

 そこから川岸に降りて河原を少し上ると、アーチ全体が見える場所に立つことができた。
DSC08779.JPG





 大きな石橋ではないが、アーチがなかなか見事な円弧を描いている。
DSC08770.JPG

 近づいてみると、アーチの縁石部分はすき間なくしっかりと詰まっているが、それ以外はわりとざっくばらんな積み方に見える。
DSC08777.JPG

 けれども、やはりアーチの袂から続く川岸も石積みがしてあり、しっかりとアーチの袂と護岸を固めてあった。
DSC08775.JPG





 普通の生活道路の下が、こんな美しい石積みのアーチ橋だなんて、上を歩いて渡っただけでは想像できにくかった。
 
 こんなに奥まってひっそりとした場所に突如現れた見事なアーチ橋に、何だか不思議な気もする。

 そう川幅も広くなく、谷自体もそれほど深いとは言えないからだ。
DSC08778.JPG

 おそらく、この地域の人が普段の生活の不便さから切望した結果なのだろう。



 
 
 後でこの橋の名前を調べたら、通称「久保橋」というらしいが、高崎何某という人が作ったことから「高崎橋」とも呼ばれていることを知った。

 呼び名が二つある橋というのもけっこう珍しい。



 
 ところで、この橋を探し回る間、人っ子一人どころか、猫の子一匹見かけなかった。

 「3密」を避けてのたった一人のレジャーだったが、橋を渡る人が今となってはほとんどないのも、橋にとっては寂しいことかもと思いながら帰って来た。


 
 

ラベル:石橋
posted by よっちゃん at 18:55| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする