2020年08月14日

石橋が平行して並ぶ「打上橋」と「打上水路橋」を訪ねてきた

 お盆休みに入ったので、久しぶりに「石橋」探訪。

 今回の探訪先も、多数の石橋が残る宇佐市院内町。


 今回訪ねたのは、「打上橋(うちあがりばし)」と「打上水路橋(うちあがりすいろきょう)」の2つの「アーチ橋」が並行して架かるなんともぜいたくな場所。
DSC09426.JPG

 以前から二つの「アーチ橋」が並んで架かる景色をぜひ見たいと思っていたのだが、今日ついに実現した。





 「打上橋」は、現存する院内の石橋群の中でも最も古く、江戸時代末の文久3年(1863年)に架けられたものだそう。



 急な勾配に気をつけながら「打上水路橋」まで降り、見上げた「打上橋」は、アーチのせり上がりがけっこうきつくて、間近で見ると迫力満点!
DSC09419.JPG DSC09418.JPG

 割と小さめの「輪石(わいし)」で、よくもまああれほどのきつい勾配が支えらえているものだと感心してしまう。



 しかしながら、古い橋なので、やはり石の傷み具合もそこかしこに目立つ(要石近辺にはコンクリートで補修されたような痕も)。
DSC09414.JPG

 それでも、今なお生活道路として実用に耐えている(昭和46年の大々的な改修を経て)のは、当時の技術の高さが伺えるというものである。





 並んで架かる「打上水路橋」は、そのずっと後の昭和初期の架設らしいが、架けた石工や架設年などの詳細については不明のようである。
DSC09423.JPG

 水路橋を見るのは初めてだが、地形上とても必要とされたと見え、院内町には10基ほどの水路橋が残っているらしい。



 これらの橋の展望所に設置された案内板からも、相当な苦労をしても水を得ようとした当時の人々の思いが伝わってくるようだった。
DSC09425.JPG DSC09406.JPG

 今は水こそ流れていなかったが、その水路橋の上に降り立つと、水を流すためにまっすぐに整えられた水路や穿たれた岩盤からも、当時の人々の強い思いがとても伝わってきた。
DSC09422.JPG DSC09421.JPG



 昔の人は、こんな深い谷側の上に、ほぼ人力で何ともすごいことを成し遂げたものだ!
DSC09415.JPG

 積み上げられた石の一つ一つに、重みが感じられる。


 この「石橋探訪」は、そんな昔の人たちの思いや願いに触れる旅でもあるなあと、あらためて思い直した次第。




 さて、この場所は、国道387号の院内町「円座」信号機から県道664号を西に入り、すぐ右手の高並川に架かっている橋。

 国道からすぐだし、案内板が方向を示してくれていたので、すぐに分かった。
DSC09428.JPG DSC09427.JPG



 ただ、夏真っ盛りの訪問は、枝葉に遮られることも多く、横側(または下側)から「打上水路橋」のアーチを確認できなかったことが心残りであった。

 川面近くまで降りられる場所をずい分探したが、今回は川に降りる術を見つけることができなかったので、またいつか機会を見つけて来たいと思っている。


ラベル:石橋
posted by よっちゃん at 17:44| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月21日

無動寺で「コロナ退散」を祈願

 豊後高田市黒土にある「無動寺」を訪れてみた。
IMG_9096.JPG

 長引く「コロナ」退散を願うためである。


 後ろの国が名勝に指定している「耶馬」と称される大きな岩山の崖の下に、それは建っていた。
IMG_9117.JPG

 六郷満山の中でも有名なお寺で割と近くなのに、その前をよく通るのに、境内へはまだ踏み込んだことのなかった古刹だ。

 


 境内に入っていくと、まず掃き清められた前庭に、白砂によるきれいな「砂紋」が描かれているのが目についた。

 その奥には、見事な彫刻が施された釣り鐘を収める鐘楼がある。
IMG_9095.JPG

 正面のガラス戸をを開いて本堂に入っていくと、実に大きくて立派な仏像が並んでいた。
IMG_9108.JPG

 本尊は、正面に安置されている「不動明王」だ。




 その両脇には、これまた立派な「大日如来」や「薬師如来」さんが、並べて置かれていた。

 さらにその横や後ろの「十二神将」や「菩薩」さん等すべてを合わせると、何と16体もの木造の仏像が安置されているという。

 そして、その中の大半が県や市の有形文化財に指定されている。
IMG_9092.JPG


 いずれも平安時代・鎌倉時代に作られた古い仏さんたちで、「厄除け」や「国家安泰」にご利益があるというので、しっかりと拝ませてもらった。





 仏像以外にも興味深かったのは、堂内横のケースに保管されている「鬼会」に使う面だろうか、かなり古い木彫の面が3つ。
IMG_9098.JPG IMG_9101.JPG

 見開いた眼や口がなかなかの迫力だ。



 また、天井を見上げて驚いた。

 なかなか他では見ないような極彩色の曼荼羅模様。
IMG_9104.JPG

 鬼や飛天を象ってあるのだろうか?
IMG_9107.JPG

 奇抜な構図は、何ともなまめかしくさえ見える。
IMG_9109.JPG

 
 

 それからお堂を出て、境内の右手にある急な階段を上がっていくと、神仏習合の地では普通な「身灌(みそそぎ)神社」が併置されていた。
IMG_9115.JPG IMG_9114.JPG

 その後ろは、もはや切り立った岩山の崖だった。

 
 もちろん、ここでも念入りに拝ませてもらった。



 
 小一時間もいただろうか?
 
 その間、寺も神社も静寂に包まれ、だれとも会わなかった。

 ただ、鳥の声と木立が風にそよぐ音だけが聞こえるだけだった。



 寺の裏手には、割と有名らしい「十六羅漢」たちが置かれた石仏公園となっているので、「六郷満山文化」に触れたければ、ぜひとも訪れたい名刹だ。



 

 場所は、豊後高田市街地から国道213号線を北上し、「スーパーバリュー真玉」の先を県道654号線へと右折し、山手へ8kmほど入ったところ。






posted by よっちゃん at 22:55| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

シャクナゲが見頃の長安寺へ出向いた

 今日は、「花の寺」と呼ばれている「長安寺」へ出向いた。

 不急ではないものの、全くの不要ではないため、現在見頃を迎えているシャクナゲの見頃をはずさないように出かけたわけだ。


 それでも不特定の他人に近づくのはさけたいので、人が混まない午前中早くに出かけた。


 
 シャクナゲの季節だけ、拝観料が200円なので、上り口直前の受付で支払い入山する。

 まだ、全部が咲いているわけではなかったが、深紅の花、ピンクの花、真っ白の花ありで、一斉に咲き誇っている様は見事だった。
DSC08930.JPG DSC08927.JPG  DSC08928.JPG

 また、初めて見る色や形の花もあって、重なり合って咲く様はとてもきれいだ。
DSC08925.JPG DSC08931.JPG


 受付でもらった地図を見ながら山道を上っていったが、花の園の最上部まで来たところで、シャクナゲのトンネルをくぐって細い脇道を下りて戻って来た。
DSC08935.JPG DSC08936.JPG

 
 
 

 その後、神仏習合の象徴「太郎天像」を拝ませてもらった。

 姿形といい、「太郎」という名前といい、神像とも仏像とも言いいがたい国東ならではの像なのだという。

 

 もともとは長安寺境内の六所神社に祀られていたらしいが、今は長安寺本堂横の収蔵庫に銅板法華経等と一緒に収められている。

 受付の方に300円を払って、収蔵庫の鍵を開けてもらうと、正面に2童子を伴った太郎天像はあった。
DSC08947.JPG


 絵本『くにさきの鬼』で見た通り、「ヒミコさま~!」とでも言いそうな角髪(みずら)を結い、まさに少年のような面持ちである。
DSC08953.JPG

 すっくと立ったお姿はとても凛々しく、お顔は穏やかな表情をしておられた。

 これが、あの厳めしい表情で有名な不動明王の化身だというのだから驚きだ。



 900年ほど前に作られた木造で、国指定の重要文化財となっている。

 写真に撮りたかったところだが、例にもれずこちらも撮影NG。




 その横にある本堂は、とても立派でご本尊は「千手観音」様。
DSC08943.JPG

 その本堂から見下ろす景色は、何とも絶景!
DSC08942.JPG





 花を見ている時にはだれとも会わなかったが、帰る頃には車が7~8台に増えていた。

 それでも、こういう時期なので、普段の10分の1位の人出だと、和尚さんは言われていた。


 
 あまり神頼み・仏頼みをしない自分も、今日ばかりはコロナの早い終息を願って帰って来た。




posted by よっちゃん at 20:40| Comment(0) | 伝統文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする