2020年01月06日

国東が登場する『見仏記』最新刊を読んだ

 正月の休みを使って、前々から読みたいと積んであった『見仏記(道草篇)』(角川書店)を読んだ。
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 この本は、みうらじゅん氏&いとうせいこう氏という乙な二人がライフワークとしている仏像や仏閣を訪ねた道中記の最新作(昨年4月出版)である。

 一応二人著となっているが、書き手は全篇いとうさんで、みうらさんは一緒に旅して「ああ言った~」「こうした~」と文中に出て来る登場人物と挿絵担当だ。

 途中途中に挿し込まれる手描きの挿絵は、仏様や建造物等がモノトーンで描かれているため、狭い紙面でもなかなかの迫力で迫って来る。
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 二人の受けた印象が、文章からも挿絵からもよく伝わって来るという寸法だ。




 その二人が、この篇では国東半島を訪れているので、その中で国東の名所がどのように書かれているのかずっと気になっていた。
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 二人は20数年前にも訪れたことがあったようで、今回が二回目らしい。



 この本の中では、20年経って再開する社寺・仏閣、そしてそれを引き立てている諸々のものにため息をつきながら見て回る様子が記されており、けっこうな感銘を受けたことが伝わってくる。

 
 「国東半島は別世界だ」と言いながら、両子寺でも天念寺でも国宝の富貴寺でも、以前は気づかなかった「六郷満山文化」に今回はすっかり魅了されたようだった。

 

 無論、国東全体に広がる「六郷満山文化」をほんの数日でとらえることなどできるはずもなく、「いつか誰かに説明をしてもらいながら再訪したい」といとうせいこう氏が書いていたのは、まさにその通りであろう。




 ただ一つ残念なことは、豊後高田市の「昭和の町」が二人の琴線には触れなかったようで、その中途半端さをバッサリと斬り捨てられていたことだ。
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 仏像やその背景にある歴史を追い求める二人には、その中途半端な作られ感がお気に召さなかったのだろうか?

 
 昭和30年代をコンセプトに町づくりをしている商店街のことを説明するガイド役がいたら、もう少し違った印象になっていたのかもしれない。

 彼らが今度国東を再訪する折には、ぜひともリベンジを果たしたいものである。
 
posted by よっちゃん at 23:10
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